フリーランスビザまとめ | ベルリン

先日、ベルリンのフリーランスビザを3年取得することができました!

ベルリンのフリーランスビザ準備期間には、いろんな方のブログを参考にさせてもらいました。

私はコロナパンデミック中での申請だった為、今後フリーランスビザの申請方法は変わると思いますが、必要な書類や当日の様子は大きく変わらないと思います。誰かの参考・安心要素になれば幸いです!

ベルリンのフリーランスビザ準備

私は2019年10月にワーキングホリデービザでベルリンに入国したので、ワーホリビザの期限は2020年10月まで。その為、どのビザに切り替えるか5月・6月ごろから悩み始めました。

ドイツは大学の学費が無料!(あるいは格安!)なので、大学に行きたいなと言う気持ちもあり、最初は学生準備ビザを取ろうと思っていました。

※学生準備ビザとは、名前の通り、ドイツの大学へ通いたい人のために支給されるビザ。大学で学ぶために、必要な語学取得をするのが主な目的。2年ビザが出るそうです。

しかし、コロナの影響で、大学や語学学校は全てオンライン授業になったので、わざわざドイツにくる必要がない=このビザは新規で取れない状況になってしまいました。

ちょうどその頃、ライターとしての仕事を始めて収入も得られるようになっていたので、「それならこれを仕事にしてフリーランスビザを取ろう!」と思い、8月頃からフリーランスビザの申請のために本格的な準備を始めました。

ベルリンのフリーランスビザ申請プロセス

本来なら、

移民局の予約を取る

予約日に、必要書類を持って直接申請に行く

その場で審査・面接・ビザが発行される

という流れなのですが、私が準備を始めた頃は

移民局へ必要書類をメールに添付してビザを申請

ビザ審査が終了後、移民局の方から、「XX日に来てね」と返信が来る

移民局へ行き、面接・ビザが発行される

というプロセスになっていました。移民局からの返事がくるのは大体1ヶ月半〜2ヶ月後。

結局私は移民局のホームページから予約して申請に行けたので、元のプロセスに戻ったのかな?

予約・必要書類はこちらから↓

Residence permit for freelance employment – Issuance

ベルリンのフリーランスビザ・必要書類

1. Valid passport パスポート

2. Current biometric photo 証明写真

3. The form “Antrag auf Ertellung elnes Aufenthaitstitelas” ビザ申請書

→ホームページからダウンロード可能

4. Financing plan 資金計画書

→ホームページに原紙が無くダウンロードできなかったので、知り合いの方から原紙をもらいました

5. Revenue forecast 3年分の収益予測

→ホームページからダウンロード可能

6. Letter of intent for the collabaration 

→これは、「今後、申請者がフリーランスビザを取れたら、仕事を依頼するつもりですよ」との内容を書いてもらうレター。ドイツ/ベルリンに拠点がある企業・個人からのレターが最低2通必要だと言われています。私は、翻訳依頼2通、ライター依頼2通の合計4通準備できました。(書いてくれた友人に感謝です)

7. Fee contracts 契約書

→これは、今契約している企業との契約書を提出します。実際の報酬が書かれている必要があるようです。

私は翻訳として契約しているベルリン・アメリカの企業との契約書2通、ライター契約している日本の企業との契約書1通を提出しました。

8. Curriculum viate, Cover letter 履歴書とカバーレター

→ドイツ語と英語、両方を提出しました。

9. Health insuranse 健康保険の契約書

→私はTKに加入しているので、その契約書を提出。契約書は、支店窓口に行き「ビザ申請のために、契約書が必要なので、出してください!」と言うと、すぐに用意してくれました。

10. Lease or proof of home ownership 賃貸契約書

→住んでいる家の契約書。大体の大家さんは契約時にくれると思います。

11. Rental cost/expenses for property 賃貸費用の証明

→これは、ホームページに原紙もなく、賃貸契約書でOKなんじゃないかと思い、提出していません。

12. Proof of main residence in Berlin 住民登録書

→ Anmeldungと言われる住民登録書の提出が必要です。住宅難のベルリンで、Anmeldungができる家を見つけるのは大変ですが、これは必須です。

13. Certificate of Degree 大学卒業証明書

→私は日本の大学の英文学部を卒業しています。そのため、翻訳家としての証明になると思い英語の大学卒業証明書を取り寄せ、提出しました。すぐに手続きに協力してくれた両親に感謝です。

14. Proof of a secure livelihood  銀行残高証明

N26の残高と、日本の銀行口座の両方を提出しました。

15. ビザ発行費用(100€)

→年々上がっているようです。イ◯◯スよりはかなり良心的ですが、移民に対して負担が大きくなっているのはなんだか悲しいです。

その他. Professional permit, Adequate pension plan (only if you have already completed the 45th year of life)

何か資格(日本語教師など)を持っている場合は、提出すると良いと思います。また45歳以上の方は、年金を納めているかなどの証明が必要なようです。

ベルリンのフリーランスビザ・申請当日

移民局のホームページから予約をすると、予約日時・名前・予約番号などが記載されたメール+PDFが送られて来ます。PDFをコピーして持参しましょう!

建物の入り口で予約表を見せて入館します。

私は通訳の方と20分前に待ち合わせ予定でしたが、30分前に合流でき、入館できるまで少し待ちました。予約時間10分前に、一斉に入館していきます。

予約時間ぴったりに、待合室の掲示板で番号が呼ばれ、いよいよ担当者の元へ。。。!

入室すると、感じの良さそうな女性の方!

担当者「では、お2人のパスポートを出してね!」「あと(Ms.私の名字)、写真は持ってる?」

担当者「(Ms.私の名字)、ドイツにはいつ入国した?」

私「ええと、去年の10月です」(正確な日までは覚えていない)

しばらくPCカタカタ。

担当者「Ok, どんな肩書きでフリーランスとして働きたい?」

私「翻訳、ライター、日本語教師として働きたいです」

担当者「オーケイ」

またしばらくPCカタカタ。。。すると、ドイツ人通訳者に、私のパスポートの有効期限を見せながら何か話し始める。

(パスポートの写真悲惨だから、あまり見せないでーーー!!!)と思いながらも、私のパスポートの有効期限が2021年3月までだから、まさか、その期間までしかビザ出せないとか?え、それか残り期限が短いからそもそもビザ出せないよ、とか?

すっごくドキドキしながら通訳さんから訳してもらうと、結局

「新しいパスポートを取得したら、データを移さないといけないから、市役所に登録に行ってね!またお金も少しかかるよ」

とのことで、一安心。。。!

あとは、

身長・目の色を聞かれて、「これでフリーランスとして登録したから、税務署に行って税金ナンバーを登録しに行ってね!最後に申請料の100€を払ってね」

と言われ、ビザカードを受け取る住所を確認・サインをして、無事にビザが発給されました!!カードが届くまでは、ビザの有効期限が書かれた紙が仮ビザとして有効になります。

申請にかかった時間は30分程度!嫌な質問や要求をされることなく、私の質問にも丁寧に答えてくれて、優しい担当者に当たってラッキーでした涙

後々確認して気付いたのですが、日本語教師としての肩書きは付けらていませんでした。。。

長かった私のベルリンのフリーランスビザ・申請プロセス

最初の申請時には、移民局のホームページには予約ボタンがなく、移民局の予約をとることができません。

なので、私は9月1日にメールで上記の書類を添付し、送信✔︎申請完了✔︎したつもりでした。

自動返信が来ていて「返信来た!良かった。ちゃんと申請できた!」と達成感の方が強く、ちゃんとそのメールを読まずに、移民局からの呼び出しの返事を待っていました。

それから約2週間。早くて10日で返事が来たという人もいたので、毎日メールをチェックするけど、来ない。少し不安になり、申請した日に来ていた自動返信メールを再度読み返すと、なんと「データ量が超えているから、送れません」と、実は送れてなかったことに気づく。。。!

なんであの時ちゃんとチェックしなかったんだー!と後悔しながらも、PDFをJpegに変えてデータ量を小さくして、再度申請。これが9月21日。ワーホリビザが切れる約2週間前です。コロナのため、今はビザの予約 or 申請をしていれば、ビザが切れても合法的に滞在できるようになっていますが、かなり焦りました。

9月21日申請した日に受け取った自動返信は、しっかりチェック。そのメールには

「メッセージありがとう!今はパンデミック中なので、全てオンラインで手続きを行っています。ご協力ありがとう!」

という内容のメールでした。

同時期に、私より少し先にフリーランスビザを申請していた知り合いの方も、同じ内容の自動返信メールを受け取って、約1.5ヶ月後に呼び出しの返信が来ていたので、「申請完了✔︎したし、あとは呼び出しの返信を待つだけ!」と安心し切っていました。

しかし、約2ヶ月経っても音沙汰無し。。。私の勝手な推測では、11月半ばには呼び出しの返信が来て、ビザをもらえる!と思っていたので、11月2週目が過ぎても連絡がなく、これは何かおかしいと思い、弁護士に連絡してみました。すると、

「担当者に連絡してみました。でもあなたの申請は登録されていないようです」

!!!!!!!!???????どういうこと!?!?!?!?!?!?私のビザとっくに切れてるけど?もしかして、これは一旦日本に帰る or シェンゲンから出ないといけない?

などいろんなことが頭をよぎります。

自動返信メールを受け取っていたから、てっきり申請完了のつもりでいて、この返答にはかなり驚き&ショックでした。

弁護士に「担当者と直接やりとりをしてみてください」と言われ、担当者のメールアドレスを教えてもらい、メールを送ろうとするも、エラーで送れない。

弁護士に

「私のメールから送れないので、弁護士さんが連絡をして予約日を決めてもらうことはできますか?」

と聞いたところ

「可能だけど、早くても予約ができるのは、1月か2月になります。あと料金がかかります」

料金はいいとして、1月・2月までこのストレスの下生きるの辛すぎる。

なんとかもっと早く予約を取れないかと考え、移民局のホームページを検索。すると、なんと今まで無かった ”Make an appointment”の表示が!!

速攻予約しましたが、なんと1番早く取れるのが2月半ば。。。どのみちこのストレスの中あと数ヶ月は生きないといけないのか、ビザをもらえてもビザカードが届くまで約2ヶ月かかるし、その間もドイツから出国できない、日本にも帰れない。絶望。。。涙涙な気分でした。

でも、ここで、「ドイツのこの手の予約は、月曜の朝一に予約できるSlotがたくさん現れる」との噂を思い出し、11月16日月曜の朝一に再度ホームページをチェック。そして、なんと3週間後に予約をゲット!!!!

2月の予約はキャンセルして、速攻で予約しました。

予約ができてから当日までの3週間、特に予約日の1週間前はかなり不安で憂鬱でした。ビザが取れない夢を見たり、何も集中してできない、常に不安な1週間でした。

多分大丈夫だろうとわかっていても、ビザに関する手続きは一生不安です。

その他役に立つかも・ベルリンのフリーランスビザ情報

ベルリンの日本人フリーランスグループ

8月にベルリン在住のフリーランサーが集まるミートアップに参加しました。実際に申請してる方がいて、生の情報を聞けてとても参考になり、たくさん助けてもらいました。

今はロックダウン継続中で、ミートアップは開催されていませんが、Whatsappグループで情報共有をしています!

アドミンの方曰く、フリーランサーはどなたでも歓迎とのことなので、ご興味ある方はご連絡ください!

ベルリンのFacebook フリーランスビザグループ

ベルリン生活では、何かとお世話になっているFacebook!

Facebookには、いろんなグループがあり、フリーランスビザグループもあり、ここでもいろんな情報をもらいました。

ベルリンに来たてで、知り合いが多くない人はここでLetter of Intentを書いてくれる人を探す人もいるようです。

移民局は国によって担当セクションが分かれているので、対応や方法が違う場合もあるようですが、有益な情報もたくさんあります!

Welcome Center Berlin 

Welcome Center Berlin は、上記のFacebookグループで教えてもらった、ベルリンのコンサルサイト。ビザのことでもアドバイスをもらえます。英語を話せる人もいますが、基本ドイツ語です。

一度電話で問い合わせたところ、「メールの方が英語で回答できる人が返信するから、メールを送って」と言われ、それ以降問い合わせたい時はメールを送っています。返信もその日に返ってきます。

私は、メールで申請する際のメールアドレスがわからなかった時、最初の申請ができていなかった時、申請が登録されていないと発覚した時、と3回問い合わせました。

「日本国籍の方は、こちらのメールアドレスに送ってくださいね」

「再申請すれば、大丈夫ですよ!」

と最初の2回は親切にアドバイスをもらいました。

が、最後の申請が登録されていないことを問い合わせた時は、

「I don’t know!」

とだけ返信がきて、絶望したことがあります。ここの対応も返信をくれる方によるみたいです。

まとめ

心の準備なども含めると、合計半年かかって、ついに、やっと、ベルリンのフリーランスビザを取得することができました!!

トラブル続きのベルリン生活で、1番抱えたくないトラブル”ビザ問題”まで起こってしまい、「ベルリンに縁がないのかも」と一時期は落ち込みました。

が、今回無事にビザが取れて、やっとベルリン市民になれた気がして、ベルリンのことをもっと好きになれそうです!

もしベルリンのフリーランスビザが取れなかったら、ロンドンに観光ビザで行ってマックス期間滞在して日本に帰ろう。と考えていましたが、諦めずに申請してよかった。

フリーランスビザが取りやすいと言われるベルリンなので、今後もベルリンでフリーランスビザを取ろうと考えている人も多いと思います!参考になれば嬉しいです!:)

これからまずは3年、フリーランス翻訳家・ライターとして頑張ります!仕事依頼、コラボ、などなどお待ちしております!!

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