イギリスの就労ビザ(Skilled Worker Visa)まとめ | イギリス生活

イギリスの企業でフルタイムで働く!!自力で就労ビザを取ってイギリスに戻る!!

という私の人生の目標がやっっっっと叶いました涙 しかも就労ビザを3年取得することができました。会社に感謝です。。。

2012年に初めてイギリスに来て、その後何度か旅行で滞在、2017年からワーホリで滞在、ワーホリ終了後は泣く泣くベルリンへ移住。その後もイギリスに戻りたい!!!という気持ちはずっと変わらずにいました。

そして、2021年8月12日、ずっと夢見たイギリスへ戻ってくることができました。今回は旅行でもなく、イギリスで仕事をして収入を得ながら住めるんだと思うと、ニヤニヤが止まりません😁

イギリスってとても魅力的な国だから、就労ビザを取りたいと考えている方も多いと思います。今回、私がビザを取得した流れ、ビザの申請にかかったお金、条件などを詳しくシェアしていきたいと思います!!今後誰かの参考になれば ☺️

イギリス企業からジョブオファーをゲットする

イギリスの就労ビザを取るためには、まずビザをスポンサーしてくれるイギリス企業からジョブオファーを貰わなければいけません。

私は、このブログでは何度かお伝えしていますが、2021年はベルリンを楽しむ!が目標だったので、なんとなく2021年にイギリスに戻れるきっかけが作れれば、と考えていました。だけど、ふと思い出したタイミングでよく求人情報はチェックしていました。

3月後半ごろ、なんとなく求人を見ていたら、あれ!?もしかしたら私のスキルとマッチしてるかも、と思う求人を発見。Job Description(詳しい仕事内容)を読んでも、うんうん、できるできる、と企業が求める条件にマッチしている。

そこで早速求人に応募。その1週間後(4月前半)に早速1次面接がありました。無事に1次面接通過。またその1週間後くらいに2次面接。これも無事に通過。その後、Assignment(面接課題)といって、企業から問題が出され、それに対してプレゼンテーションを行うというのが3次面接。(これの準備がめちゃくちゃ大変だった。。。)

この企業を受けている間に、別のイギリス企業の同じような求人を発見!!第一希望は先に選考が始まった会社だったけど、こちらにも応募。2社同時に選考が進んでいました。

2社目はサクサク選考が進み、1次面接が終わって、数日後にプレゼンを含む2次面接(最終)。なんと、2次面接を終えたその日にジョブオファーを頂くことができました。

でも、1社目の最終選考の結果がまだ出てなかったので、2社目のオファーを受けるか決めるまで猶予をもらう事に。最終的に、1社目はダメで2社目のジョブオファーを受けることにしました。

2社目からジョブオファーをもらったのが4月後半で、ジョブオファーを承諾したのが5月上旬。そこからビザの申請が本格的に始まりました。HR(人事)とビデオ電話で詳しいプロセスの説明があり、当初は約1ヶ月〜1ヶ月半後の6月半ば頃にはビザを取得できるだろうと言われていました。

ビザの条件

ビザを申請するには、いくつか条件があります。

  • Work for a UK employer that’s been approved by the Home Office(内務省に認可された英国の雇用主の下で働くこと)
  • have a ‘certificate of sponsorship’ from your employer with information about the role you’ve been offered in the UK(雇用主からの「スポンサー証明書」に、イギリスでオファーされた職務に関する情報が記載されていること)
  • do a job that’s on the list of eligible occupations (ビザスポンサーの対象となる職業リストに掲載されている仕事であること)
  • be paid a minimum salary – how much depends on the type of work you do (最低限の給与が支払われていること(給与額は仕事の種類によって異なる))

Gov.UKより引用

以上の条件をクリアしなければいけません。

また、ビザをスポンサーしてもらうためには、ジョブオファーをもらう会社が就労ビザを出せるライセンスを持っていなければいけません。

ビザの取得可能な職業リスト、ビザスポンサーライセンスを持っている会社一覧は同じくUK政府のサイト(Gov.UK)より確認できます。

イギリス就労ビザの申請タイムライン

詳しいプロセスは後々説明しますが、まずはタイムラインまとめ。

4/23 ジョブオファー

5/8 ジョブオファー承諾

5/26 英語の試験: Language Cert, Listening, Reading, Writing Test 受験

5/21 英語の試験: Language Cert, Speaking Test 受験

5/28 英語の試験: Language Cert 合格!

6/7 会社がCos 申請

7/9 UK政府より、Cos を受け取る

7/16 Skilled Worker Visa 申請 & 支払い

7/27 Biometric、指紋と写真を撮る

8/4 パスポート(Vignette visaが貼られた)ピックアップ、ビザ取得!

8/12 イギリスへ引っ越し

9/11 BRPカード受け取る

かかったお金

これも下で詳しく説明しますが、1番気になるのがお金のことだと思うので、かかったお金をまとめます。

  • 英語の試験: Language Cert受験料:€220
  • 保険料 x ビザ申請年数: Immigration Health Surcharge:€2,277.58 (私の場合は3年分)
  • ビザ申請費用:€1010 (Priority サービス)
  • ベルリンビザセンター予約費用:€66.92

私の場合、Immigration Health Surcharge 以外は会社が負担してくれました。本当にありがたいことです。仕事、頑張ります。

ビザの申請に必要なもの

Knowledge of English

就労ビザを申請するには、イギリスでちゃんと働けるレベルの英語力がありますよ、という証明を提出しなければいけません。

ビザの申請で使える英語テストプロバイダーは下のリンクから確認できます。

Knowledge of English

就労ビザでは、Listening, Reading, Writing, Speaking, 以上4つの英語レベルが必要条件(B1)以上であることの証明が必要です。
私は、Language Certを受験し、無事に合格することができました。コロナの影響で予約がなかなか取れず、やっと予約が取れて、かつ1度で合格できたので一安心でした。

個人情報、渡航歴などの情報

実際にビザの申請では、UK政府のサイトで就労ビザ申請用のアカウントを作成し、ビザのApplication Formに個人情報(現住所、パスポートや国籍、両親の名前や生年月日まで)や、過去のイギリスの渡航歴、イギリス以外の渡航歴、などの必要情報を入力します。

過去のイギリスの渡航歴、イギリス以外の渡航歴を記入するのが大変だったので、今後は旅行するたびにメモをしておこうと思いました。。。!

これから申請する予定の方は、パスポートの履歴を確認しながらリストアップしておくとスムーズかと思います!

私の場合、会社が弁護士をつけてくれたので、私は弁護士からきた質問表(Application Form)に回答するだけでした。実際のApplication Formの入力やアカウント作成は全て弁護士が行ってくれました。

会社がCos (Certificate of Sponsorship)を申請

英語の証明書の準備ができたら、次は、会社が私がイギリスで働くための番号Cos(Certificate of Sponsorship)を申請します。

これは、会社が手続きを行ってくれて、私から提供する情報は特にありませんでした。

通常だと1-2日で返信が来ると言われていたのですが、私の場合、なんと1ヶ月かかりました。😭 この1ヶ月がめちゃ長かった。。。

就労ビザ申請の手順

英語証明書、CoSの取得ができたら、実際にApplication Formを提出します。

Immigration Health Surcharge = IHS

Application Form提出したら、ビザの申請年数分のNHS(イギリスの国民全員が無料で医療を受けられる保険制度。全て税金で賄われていて新たにビザを申請する場合は追加で支払い義務有り) Immigration Health Surchargeを払わなければいけません。

私は3年分申請したので、€2,277.58 支払いました。

支払いは、クレジットカード、もしくはPaypalでも支払い可能でした。

ビザの申請料

IHS の支払いが済んだら、ビザの申請費用を支払います。これは、Normal, Priority, Super Priority, どれを選ぶかによって申請費用が変わります。(イギリスが悪どいなーと思うところ。)

Normal, Priority, Super Priority,これらの違いは、ビザの承認スピードです。Normalでは4-8週間、Priorityでは1週間程度、Super Priorityは翌日にビザが降ります。

私(というか会社)は、Priorityサービスを選びました。

Biometricの予約

支払いが済んだら、次はBiometric(生体認証)の予約を取ります。

BRPカード(イギリスでの滞在許可カード)に登録する指紋と顔写真を撮影します。

私はベルリンから申請したので、イギリス政府が委託しているベルリンのUKビザセンターの予約を取りました。

翌週に空きがあったので、すぐに予約確保。なんと、このベルリンのビザセンターの予約でもお金が必要でした。すでにビザの申請費用を払ったのに、なんでここでもお金をとるんだ!?とイギリスが金の亡者に思えてきます。

後は、Biometricの日を待つだけです。

Biometric当日

Biometric当日、Application Formの最後に出てくる

Checklistをプリントアウトして持参します。

他に、パスポート、ドイツの滞在許可書、英語証明書の原本も持参しました。

ベルリンのビザセンターでは、パスポートを提出して、指紋を取って、写真を撮って、サクッと終了。パスポートをピックアップするときに持参する書類1枚が渡されました。

持参したChecklistに、全て終了した後にサインが必要なところがあったのですが、ベルリンのビザセンターでは必要ないよ!と言われ、10分もかからず終わりました。

パスポートのピックアップ

Biometricを取って、パスポートを提出したので、あとはビザが承認されるのを待つだけです。私はPriorityサービスを使ったので、5営業日以内に返事が来るよ!と言われていました。

そしてぴったり5日後に「パスポートを受け取りに来てくださいね」と連絡が来ました。

直接ピックアップに行ってもいいし、自宅へ配送してくれるサービスもあります。もちろん有料。

そして、再度ベルリンビザセンターへ行き、パスポートを無事に受け取りました。ビザも承認されており、パスポートにはVignette visa という仮ビザのようなものがしっかり貼られています。

Vignette visaは、BRPカード(滞在許可カード)を受け取るまで滞在許可書として有効です。これは通常90日以内が期限ですが、今はコロナのため3ヶ月に延長されています。

イギリス就労ビザを取得したまとめ

結果として、無事に就労ビザを3年も取得でき本当に良かったです。採用してくれた会社、申請してくれた弁護士、不安をいつも和らげてくれた会社のメンバーには感謝しても仕切れません。

個人的に、ブレグジット後にTier2からSkilled Worker Visaという名前に変わって、ビザを取得できる条件も変わりました。簡潔にいうと、ビザが取りやすくなっています。さらに、ブレグジット後で、優秀な人材がイギリスから流出するのを防ぐため、私たちアジア人もここ数年はビザが取りやすくなるだろうなと予想していました。実際に新しいフリーランスビザのようなものもできています。

しかし、多分また数年経ったら今は取りやすくなった就労ビザも法整備が行われまた条件が厳しくなるだろうと思っています。なので、ビザを狙うにはあと1-2年がチャンスだと個人的に思っています。

イギリスの就労ビザを取りたい方は、今すぐに就活を始めてみるのをおすすめします。あと、お金がとにかく必要なので、貯金もお忘れなく!

そして、諦めずに就活を続けること!私はベルリンに引っ越して、イギリスで就活をしなかったことをとても後悔しました。(ワーホリ時代の私は当時のパートナーに頼りっきりで全て他力本願でした。。。)ベルリンにいる間も就活を続けましたが、コロナも重なり全く思い通りにいかず、何度も何度も何度も心が折れました。(私はイギリスに縁がないんだ。。。と)

でも、今回仕事が決まって、CoS取得以外はトントン拍子に進みました。これも何かの縁だし、タイミングだったのかな、と思います。あとは諦めずに就活を続けて本当に良かったです。諦めずやり続ければきっと何かに繋がる、と改めて実感しました。

なので、イギリスで就労ビザを取得したい方、諦めずに行動するのみです!!!行動し続ければ絶対チャンスは巡ってきます!:)

実は夢が一旦叶ったとは言え、本当の夢は他にあります!その夢の実現のため、行動し続けます!!!

あと、いつも応援してくれて、自由に行動させてくれる両親、兄弟に感謝です。これからたくさん親・家族孝行したい。年末年始は日本に帰って家族に会いたい!!!

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